コメンタリ#5

ミックスを録った。「まぁ2月だし『Valentine's Groove』からスタートして適当にやるか」という安直にすぎる着想点があり、そんでセットリストを決め打ちせずダラッと90分ほどDJをして、その中の60分だけを後日抜き出してアップロードした。行き当たりばったり、適当もいいところである。

▼TrackList

01. Garrett David - Two Nineteen [Lobster Theremin]

02. V.I.C.A.R.I. - Pascià [Robsoul Recordings]

03. Pete Moss - Just For You (Mike Delgado Remix) [Ovum Recordings]

04. Peggy Gou - It Makes You Forget (Itgehane) [Ninja Tune]

05. Kerri Chandler - Checkmat [Watergate Records]

06. Magik Johnson - Follow The Groove (Ian Pooley Remix) [NRK]

07. See Other - Waitin [Lobster Theremin]

08. Lone - From a Past Life [R&S Records]

09. Bs As Deep - House Diplomacy [MyHouse YourHouse]

10. Crackazat - Life Is [Local Talk]

11. Fede Lng - Be Thankful For What You Gat (Edit) [Axe On Wax Records]

12. DJ Sonikku - Secret Island [Distant Hawaii] 

▼ちなみに『Valentine's Groove』の後はKiNK繋ぎで『Leko』をかけたのだが、後から聴き返すと全体の流れにハマっていない感じがしたので『Valentine's Groove』ともどもカットした。お蔵入りである。

▼『Pascià』が好きである。Dubも良いが今回はかけなかった。

▼そのときそのときの気分でこうも選曲が変わるものかと瞠目した瞬間があった。「中盤〜後半ちょっと上げていかにゃならんな」と思ってCDJを操作しながら曲をパラパラ探していると、どうにもディープハウスっぽい曲ばかりが目について、上げていくか……と見せかけつつ、次第に深みへ深みへ……そんで最後ちょっと浮上して、また沈んで終わる、という方向性と相成った(元々そんなミックスにするつもりではなかった)。バッチーンと上がる曲をかけ続けたい気分ではなかったらしい。

▼冬は日照時間が少なく、空気も乾いており、まぁ何というか「深みへ深みへ……」みたいな方向性がぼくの中ではしっくりきたのかもしれない。毎月ミックスを録っているとこういう類の発見がある。自分の内面と向き合うという意味では、小説を書く行為とミックスを録る行為は結構近いのではないかと思う(知らんけど)。

▼後半ズンと沈み込み切った流れに『From a Past Life』がハマった。この曲、ふわっと浮上していく流れでも映えるなという次第で、好きな曲の新しい一面を垣間見た感じである。

▼「深みへ深みへ……そんでちょい浮上」という流れの中において、最後らへんにパッと明かりが差し込むような曲が欲しいな、といったところでCrackazatの『Life Is』をちゃんとかけられたので、少し救われた気分になった。本当に力強く、良い曲である。かの曲が収録されたアルバム『Rainbow Fantasia』は2017年を代表するハウスの名盤なので本当に聴いて欲しい。

▼60分の単発ミックスにおいて、最後にかかる曲が最後の曲っぽいのがあまり好きではない(伝わって欲しい)のだけれど、そんなこんなで最後えいやっとかけた『Secret Island』が存外にそういった趣を醸し出してしまったのは否定しがたい。もうちょっと違う選択肢があったなと振り返る一方、『Secret Island』は本当に良い曲である。こういうじんわりとアナログっぽく、かつロウな曲に滅法弱い。